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酒国漫遊記(Part 2)

2009/12/10 PART 01 | 02| 03| 04| 05| 06| 07| 08| 09| 10| 11| 12| 13| 14| 15| 16| 17| 18| 19| 20| 21| 22| 23| 24| 25| 26| 27| 28

【Sake In International Wine Challenge】
海外で日本料理は、もはやブームではなくて一般に定着している光景を目にされた方も多いとおもいます。ロンドンでは味噌汁のテイクアウトがコーヒーと同じように扱われているし、日本からは撤退してしまいましたがPret a Mangerでも普通に寿司パックを売っています。
各国のシェフの間でも日本料理への理解や、質も急速に上がっていて、日本人をターゲットにしない和食店が次々に誕生し、人気店として定着しています。
また隠し味としての味噌、醤油、味醂などの登場頻度が増えているのも間違いありません。
海外で日本料理が普及するにつれて人気が高まったのが日本酒。
国内生産量は残念ながら右肩下がりですが、輸出となると話は別。今では全体生産量の約1.8%が輸出ですが2001年とのシェア比較では2.5倍に伸びています。こうした流れと符合するように、日本酒をより知りたいと考える海外の酒類業界の要望から、2007年からロンドンで毎年行われる
ワインコンクール“International Wine Challenge"の中でsakeが独立したカテゴリーとして設けられました。
ワインは全世界から9000銘柄余りのエントリーがありトロフィー、金賞、銀賞、銅賞、推奨(Commended)に分けられます。
ジャッジ方法は、ワインも日本酒も基本的に同じですが、今年は日本から359銘柄が出品されました。世界中にあまた醸造酒があるなかで、sakeが世界に認められているこの事実。
日本の誇るべき文化製品として、もっと多くの方に知っていただければと思う次第です。こうした活動は、日本酒の蔵元の若手達の精力的な活動の賜物。「酒サムライ」と銘打った事業についてはまた別の機会にご紹介したいと思います。

IWCホームページ
http://www.internationalwinechallenge.com/

IWC2008審査報告(日本語)
http://www.sakesamurai.jp/iwc08_judges.html

酒サムライホームページ
http://www.sakesamurai.jp/

photo
緊張感漂う第2日目の審査風景

 



コラム作者:プロフィール

 入江啓祐(いりえ けいすけ)
 1991年日本航空入社
 国内線・国際線の本社部門通算で10年間、全社キャンペーン・
 プロモーション企画を担当。
 日本酒を通じて世界に日本文化を紹介する「JAL Sake Project」で
 全国350社を超える酒造会社や関係省庁とのタイアップ企画を実現。
 1999年から3年間はミラノ支店に勤務。

 2007年イタリア駐在時代の縁から株式会社Spazio Incontroに入社。
 日本と海外を繋ぐビジネスと国際物流コンサルティングを
 行いつつ、銀座にて会員制日本酒サロンを運営中。
   http://nuit-ginza.jp




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