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酒国漫遊記(Part 11)

2010/01/10 PART 01 | 02| 03| 04| 05| 06| 07| 08| 09| 10| 11| 12| 13| 14| 15| 16| 17| 18| 19| 20| 21| 22| 23| 24| 25| 26| 27| 28

【Le saké est à l’hotel et au restaurant】

使い慣れないフランス語のタイトルで恐縮ですが・・・”KAMOSHIBITO KUHEIJI”という名をパリのレストランのワインリストに見つけたことがある方がおられると思います。
名古屋市内にある「萬乗醸造」が醸す銘酒は、ホテルではRitz,Crillon,Meurice、レストランではGuy Savoy, Pierre Gagnaire, Troigros, Apicius, Lasserre, Spoon,Ledoyen・・・と名だたるミシュランスターの名店のリストにその名を連ねています。
15代目の蔵元久野九平治さんと、同級生の杜氏佐藤彰洋さんが造る「醸し人九平治」は平成9年に彗星のように現れた銘柄。
劇団員やパリコレクションでモデルをされていた久野さんが、自分の足で開拓し、3つ星シェフたちを納得させた銘酒は、JALのファーストクラスで供されると日本酒のオーダー量が以前に比べて数倍に伸びた実績もある本物です。
フランスでは最近日本酒専門の酒販店も次々とオープンしており、日本文化への親和性、理解の高い土壌もあるので、これから「日本」が伸びる楽しみな国の一つ。
是非皆様もフランスを訪ねるときに、自国の醸造酒“Le saké ”がどのように受け入れられているか観てみて下さい。
情熱家で多くの人々を巻き込めるポジティブパワーをお持ちの久野さん。
「和醸和楽」という活動でも中心的な役割を果たされています。
「0杯から1杯へ」をコンセプトに、これまで1杯目にすらたどり着かない「日本酒離れ」している皆様に、フードマッチングや新しい提案で、先ずは飲んでいただけるようにという積極的な取り組みをされています。
かなりスーパーなお酒=手に入りにくい銘酒を造られる蔵元達と、日本酒について知見の深い酒販店の任意団体です。
この活動に参加の酒販店は日本酒の取扱いも素晴らしく、コンディションにも最大限の気を使っておられますので、一度チェックしてみて安心して「日本酒」を買っていただけると嬉しいです!
萬乗醸造について(自社サイトが無いのですがWikipediaはこちら。)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%90%AC%E4%B9%97%E9%86%B8%E9%80%A0
和醸和楽ホームページ
http://www.wajowaraku.jp/

photo
蔵元久野九平治さんと杜氏佐藤彰洋さんが造る「醸し人九平治」は平成9年に彗星のように現れた銘柄

 



コラム作者:プロフィール

 入江啓祐(いりえ けいすけ)
 1991年日本航空入社
 国内線・国際線の本社部門通算で10年間、全社キャンペーン・
 プロモーション企画を担当。
 日本酒を通じて世界に日本文化を紹介する「JAL Sake Project」で
 全国350社を超える酒造会社や関係省庁とのタイアップ企画を実現。
 1999年から3年間はミラノ支店に勤務。

 2007年イタリア駐在時代の縁から株式会社Spazio Incontroに入社。
 日本と海外を繋ぐビジネスと国際物流コンサルティングを
 行いつつ、銀座にて会員制日本酒サロンを運営中。
   http://nuit-ginza.jp




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