メインメニュー
HOMEレビューコーナーワインセラーの特徴

レビューコーナー


ワインセラーの特徴(Part 1)

2009/11/03 PART 01

ワインに興味が出ると欲しくなるのがワインセラー・・・どんなセラーが良いのか?
シニアワインアドバイザーの資格をもつ角谷さんにうかがってみました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ワインセラーの特徴について
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ワインを保存する理想的な状態はワイナリーのカーヴ。   
ワインの製造元、ワイナリーでは、地下に「カーヴ」と呼ばれる貯蔵庫を持っているところがほとんどです。 適度な温度と湿度。またその変化が小さく、光や振動の影響を受けにくい状態に保たれています。 家庭用ワインセラーはその環境を身近なものにしてくれます。

ワインセラーとワインクーラーの違い
●ワインセラー (温度、湿度管理両方に対応)
⇒10年先に飲み頃となるワインの熟成はもちろん、安価なデイリーワインも2~10年の熟成を経て、飲み頃のピークを迎えるワインも数多くあります。ワインのあらゆる保存期間に対応します。

・温度だけでなく、湿度も安定的に管理が可能。
・ワインの中長期保存が可能。
・ワインの熟成のための保存庫である。

●ワインクーラー (温度管理のみ対応)
⇒1週間〜1ヶ月先で常にワインを入れ替えていく場合は、対応可能。ワインの熟成には向かない。

・ワインの一次的、短期的な保存に対応。
・湿度管理が出来ないため、中長期保持は出来ない。
・ワインの熟成には向かない。

ワインセラー冷却方式の違い
コンプレッサー式(ロングフレッシュ・ユーロカーブ゙他)
 冷蔵庫やエアコンと同じように、コンプレッサーで冷媒を圧縮し、液化した冷媒が気化するときの気化熱によって冷やします。コンプレッサーを使用しますので、多少の振動と音が出ますが、ワインセラーに使用する場合には防振材で振動を抑えています。外気温によらず冷却能力が高いのが特徴です。
ペルチェ式(デバイスタイル・ファンビーノ他)
ペルチェ素子という、電気を流すと片面が冷え、片面が熱くなるという特殊な素子を使用して冷却します。冷える側を庫内へ向けて取り付け、熱くなる側を庫外へ向け放熱フィンを取り付け、ファンで熱を逃がします。振動はほとんどありませんが、ファンの音がするのと、外気温との温度差15度程度までの冷却能力ですので、外気温が30度を超えてしまうような場所での使用はお薦め出来ません。

アンモニア吸熱式(ドメティック他)
水素を満たした冷却サイクルの中で、濃いアンモニア水溶液をヒーターで熱することによりアンモニア蒸気が発生し、それを外気温で冷やして液化させ、液化したアンモニアが再度気化する時の吸熱反応により冷やします。駆動部分を必要とせず、ヒーターのみで冷却することができるので、経年劣化しずらく、無音、無振動かつ冷却能力が高いのが特徴です。

以上、冷却方式によりワインセラーの特徴が異なりますので、お部屋のスペース・使用場面を考慮されて、選択されることをお薦め致します。

私が今、おススメなワインセラーはこのタイプ!



コラム作者:プロフィール

角谷 裕子(かくたに ゆうこ) :シニアワインアドバイザー
1990年 メルシャン株式会社入社  セールスとして勤務。
2003年 シニアワインアドバイザーを取得。
2004年〜メルコム株式会社へ出向(メルシャングループの100%子会社)
        ワイン関連商品の販売等に携わる。
☆現在、小学校低学年の男児2人をかかえながら日々奮闘しております!


ワイン 百一話

絵画に見るワイン 4 

ルノワール(1841-1919) フランス印象派の運動に参加した画家です。豊かで明るい色調で人物描写を得意としました。代表作には『ムーラン・ド・ラ・ギャ...


現役ソムリエのコラム

ソムリエのフランス研修日記 Part2

ソムリエのフランス研修日記 Part2

レストラン サンドランスへ   2008年 6月某日。  パリ・マドレーヌ教会のすぐそばに位置するミシュラン二ツ星のレストラン「サンドラ...


レビューコーナー

酒国漫遊記

酒国漫遊記

【江戸時代の日本酒ヌーボー】江戸時代日本酒を扱う問屋が多く集まった町、初期は平河町や新宿だったといわれています。しかし、中期以降は埋め立てが...