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酒国漫遊記(Part 20)

2010/04/04 PART 01 | 02| 03| 04| 05| 06| 07| 08| 09| 10| 11| 12| 13| 14| 15| 16| 17| 18| 19| 20| 21| 22| 23| 24| 25| 26| 27| 28

【スイスの関税撤廃】
スイスというのは多くの皆さんにとって非常にイメージの良い国だと思います。アルプス観光、様々なブランドの時計、チーズ、ボーディングスクールなどなど・・・。とはいえ、日本から観光のイメージはあっても、多くの方にビジネスのイメージがあまり沸かないのではないでしょうか?
そのスイスと日本の間で、昨年9月に自由貿易経済連携協定が結ばれて、なんと99%以上の関税が撤廃になりました。私は季節限定ですがスイスからチョコレートを輸入しています。残念ながら税率は下がったものの残りの1%に含まれてしまう商品なのですが、日本酒の輸出については、関税が撤廃されました。このチャンスにスイスへの日本酒プロモーションの引き合いが増えています。
人口こそ小さいスイスですが、観光客数は多いので期待できるマーケットの一つです。永世中立国なのでEUに入らないことから為替の課題(スイスフラン)もありますし、若干物価の高い国ではありますが、これから伸びていくのではないかと思っています。こうした海外の関税引き下げや撤廃を担うのが、お酒の監督官庁である国税庁。スイスのみならず各国と自由貿易協定などをはじめとする、税金額の引き下げに尽力しています。でも考えたら、「税金を取らなくする」ということを税務の主管官庁が頑張って交渉してくる。というのもなんだかユニークだとおもいませんか?

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スイスのスーパー COOPで販売されている日本酒“酔心(すいしん)”

 



コラム作者:プロフィール

 入江啓祐(いりえ けいすけ)
 1991年日本航空入社
 国内線・国際線の本社部門通算で10年間、全社キャンペーン・
 プロモーション企画を担当。
 日本酒を通じて世界に日本文化を紹介する「JAL Sake Project」で
 全国350社を超える酒造会社や関係省庁とのタイアップ企画を実現。
 1999年から3年間はミラノ支店に勤務。

 2007年イタリア駐在時代の縁から株式会社Spazio Incontroに入社。
 日本と海外を繋ぐビジネスと国際物流コンサルティングを
 行いつつ、銀座にて会員制日本酒サロンを運営中。
   http://nuit-ginza.jp




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