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ワイン 百一話


アルフレッド・グラティアン(Part 1)

2010/01/21 PART 01 | 02| 03

 今回は日本ではあまり知られていませんが、フランス本国でファンが多い、アルフレッド・グラティアンを見学させてもらいました。

アルフレッド・グラティアンが自分の名前を冠につけた会社をエペルネに創立したのは、1864年のことです。シャンパーニュの有名銘柄のひとつなのですが、年間生産量は約15万本と小規模です。とはいえ、とても高品質なシャンパーニュを造り出していますので、知る人ぞ知る著名なメゾンともいえます。アルフレッド・グラティアンについて調べると「小さな旧式の醸造所で、偏屈じいさんが勘をたよりに極上ものをほんのわずか造っている」などと書かれてあるものにぶつかりました。なんのなんの、それは結構、そういうワイナリーこそ行ってみたいところです。
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ピノ・ノワールをプレスした果汁は、やはりピンク色でした。始めて見ました。


 シャンパーニュは地理的に大きく三つに分けられます。北から、モンターニュ・ド・ランス(ランスの山)、マルヌ川が流れるヴァレ・ド・ラ・マルヌ(マルヌの谷)、そして南のコート・ド・ブラン(白い丘)です。白い丘では、その名の通り白いぶどうすなわちシャルドネだけが植えられています。それ以外の地区では、黒いぶどうすなわちピノ・ノワールとピノ・ムニエが植えられているのです。そして、ほとんどのシャンパーニュの生産者は、モンターニュ・ド・ランスの中心地であるランスと、ヴァレ・ド・ラ・マルヌの中心地であるエペルネに集中しています。
今ではTGV(フランスの新幹線)ができましたので、パリからシャンパーニュに行くには、とても便利になりました。いつも思うのですが、パリからシャンパーニュに向う列車に乗ると、乗客が少しハイクラスの感じがします。読んでいる新聞もお堅い系列のものばかりなのです(笑)。
シャンパーニュは五回目の訪問です。ワイナリーというところは、訪れると必ず何か新しいことに出会います。車窓から広々としたシャンパーニュ平野が見え始めると、とても楽しい気分になり、期待が膨らんできました。今回は、エペルネで下車しました。



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