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ワイン 百一話


ギリシア神話 4 (Part 4)

2011/01/11 PART 01 | 02| 03| 04| 05

しかし、心をこめて造ったワインを、厚意から隣人に振舞っても、常に感謝されるとは限りません。ワインを飲み酔っぱらった隣人が「自分は毒を飲まされた」と勘違いして怒り狂うこともあるのです。
 ワインに限らずアルコールはもちろん毒ではないのですが、それを飲んだときの最大の効用は「非日常的な感覚の享受」にあります。お酒を飲むと、不安はなくなり、恐怖は消え、楽しい気持ちになれます。昔の人は、自分が神に近づいたと感じたに違いありません。ですから、お酒は古代から儀式に使われていたと考えられていますし、歴史的な証拠も多く発見されています。
 そして、古代の西洋でこの儀式に使われていたお酒は、まず間違いなくワインであったようです。古代よりワイン以外にビールも醸造されていました。その証拠もあります。では、なぜ儀式用のお酒がビールではなくワインであったかというと、それはもうあっさり、ビールよりもワインのほうが、アルコール度数が高いので、より早く酔えたということです。
 ついでのことに、いろいろ試してみるとワインは味わいのバリエーションがあって美味しく、より保存が利き、古くなると美味しくなることにもその価値が見出されたはずです。
 また、敵にワインを飲ませて逃げおおせた、知恵のある運の強い人もいました。トロイ戦争で名をはせた、航海好きのオデュッセウス(ギリシア西部の島の王)は、巨人キュプロプスの島に漂流して捕らえられたときに、アポロの神官からもらったワインを巨人に飲ませて、命拾いをします。
 お酒を飲ませて怪獣を倒す話は、世界各地にあるはずです。日本では「ヤマタノオロチ」が有名です。スサノオノミトコは醸造学にも詳しい神様だったらしく、アルコール分の強い甘いお酒を造り、これを甕に入れてヤマタノオロチに飲ませます。そして、すっかり酔っ払ったこの怪物を一気に退治するわけです。この場合のお酒は、味醂のようなものだったと推測されます。
 



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