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ワイン 百一話


シャトー・カノン・ラ・ガフリエール(Part 2)

2010/02/18 PART 01 | 02| 03

伯爵は写真のとおりのダンディな方でして、その昔、凡庸なワインを高い価格で提供していると酷評されていたこのシャトーを、本物の特別級に相応しいワイナリーへと甦らせた人として、知る人ぞ知る大物です。

まず畑の見学からはじめました。ここでは、ぶどうの最大限の成熟を確実にするため、収穫時期をやや遅めにしていると説明されました。
  photo
樹齢75年以上のぶどうの樹。神々しささえ感じられます


ちなみに、その年の収穫開始は9月13日、収穫終了は9月20日でした。収穫に必要な期間の目安になります。
シャトーの中を案内してもらっているとき、ラ・モンドットLA MONDOTTEのボトルが飾られてあるのを見つけました。
「あっ、ラ・モンドット」と口から出て、後は、(吃驚して)黙ってしまいました。
「私たちが造ったのですよ」といわれてから、ボトルの真ん中のエンブレムをよくよく見ると、まさにネイペルグ伯爵家の紋章がそこにありました。う〜ん。シャトー・カノン・ラ・ガフリエールだけでもすごいのに、ラ・モンドットもこの人がと恐れ入っていますと、伯爵はニコニコしておられました。
ラ・モンドットは一本六万円はする超高級ワインでして、近年、彗星のように現れた、敬意を込めて”シンデレラ・ワイン”と呼ばれるもののひとつなのです。
 モンドットは有機栽培によるワイン造りをしているとのことでした。
 今回の取材では、多くのワイナリーが見学を受け入れてくれました。ですが、実は、このようにワイナリーを収穫直後に訪問できるチャンスは、なかなかありません。
まず、収穫直後は仕込みに忙しく、見学者を受け入れるゆとりがないことがひとつ、そして発酵中あるいは発酵直後のワインの質は、企業機密にも属するからです。
なぜ、発酵直後のワインが企業機密かといいますと、直後のワインを利き酒することで、そのワインの将来が分ることから、他人(他社とかバイヤー)にはあまり知られたくない情報だからだそうです。

 



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