ワイン 百一話
ボンタンの騎士(Part 3)
居並ぶコマンダリーの前で、これからもワインの騎士として相応しくありますと誓い、壇上の皆と一緒にグラスのワインを飲み干して、ボンタン騎士団に入団が正式に決まりました。その後、騎士団への入団を許されたことを示す公文書をうけとり、襟にボンタン騎士団の徽章をつけてもらいました。
叙位式の後は、いよいよ楽しみな晩餐会です。ディナーの席は、十人掛けのテーブルがズラリと並び、テーブルには沢山のスポットライトに照らされた無数のワイン・グラスが輝いて壮観です。騎士団団長の挨拶に始まり、このたび新しく私たちの仲間に入った、騎士たちに乾杯!となりました。 |
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600人が集った華やかな祝賀晩餐会 |
円卓の騎士とおなじ理念であり、同じ食卓を囲むに相応しい友人と認められた人々、という意味合いを持ちます。
オードヴルに続いてでてきた魚料理は「スズキの包み焼き」。あわせる白ワインは、シャトー・ブスコー2003とグラーヴの格付けワインでした。実はこのときにはすでに、式典前後に出されたレセプション用のワイン、シャトー・マニョー、シャトー・ピロン、シャトー・ル・サルトルでいい気持ちになっています。肉料理は「トルネード・ロッシーニ」と呼ばれる、フィレ肉をベーコンで巻きその上にフォアグラとトリフを乗せた、超高級料理です。
あわせる赤ワインはなんとシャトー・キルヴァン2002とシャトー・ピション・ロングヴィル1995と一流品ばかりでした。
晩餐会がお開きになったのは午前1時でした。