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ワイン 百一話


絵画に見るワイン 1(Part 1)

2011/07/08 PART 01 | 02| 03| 04

絵画の中にもワインは登場します。しかし、思ったほど多くありませんでした。ちなみに、ある名画全集を25冊丁寧に見ましたが、見つけたお酒の場面は30数枚に過ぎません。画集の選者が、あえてお酒の部分を避けているはずはありませんので、1人の画家について、1〜2枚は見つけたものの、3枚はなかったというところです。
 映画とワインのところではモネが出てきましたので、モネの絵から見てみましょう。
■モネ(1840-1926)
 フランス印象派の代表的な画家です。『黄昏ベネチア』は、あまりにも有名。
 ワインが出ている作品は『草上の昼食(1866年)』です。原語はLe déjeuner sur l’herbeですから、和名(日本語題名)はその通りの直訳。1863年の落選展にマネが出展した『草上の昼食』のいわばリメイク版です。
 マネの原作では、登場人物は男と女が2人ずつ。場所は森の中でしょうか。女達は裸体のままであり、あごひげを蓄えた男達は帽子をかぶり上着も着ています。絵の中央やや左には、男に寄り添う裸婦像があり、2人はこちらを見ています。もう1人の男は2人の前に座り女の横顔を見ているようです。3人は芝生の上にじかに座り、足を投げ出しています。そして、もう1人の裸婦は、絵の中央やや後ろよりの位置で水浴びをしています。
 ですが、昼食の題名に相応しい、食べ物がいまひとつ見当たりません。ワインもないようでした。絵は全体的に暗い色調でまとめられています。
 この絵を見たモネは、同じ主題を、もっと自然に描きたいと思ったようです。
 モネの『草上の昼食』には、8人の男と5人の女が登場します。やはり森の中です。木の葉はやや紅葉し、日差しは柔らかです。季節は秋。きっと日曜日の昼すぎでしょう。
 この絵の習作は、フォンテンブローの森でなされています。
 女達はみな明るい色調の贅沢な服をまとい、男達も裕福そうです。草の上に白いブランケットが敷かれ、敷物の上には白いドレスを着た若い女が2人座っています。彼女たちはおしゃべりしながら、白い皿を並べています。ワインのボトルが2本。まだ空いていません。ワイン・グラスがいくつか見えます。
 この日の為に心をこめて作られたに違いない、お料理にはまだ手がつけられておらず、色とりどりの果物も沢山あります。これから始まる、明るい楽しい昼食が期待できます。
 モネが25歳の時の作品で、野心的な大作といわれるように、原図は高さ4.6メートル、幅6メートルとのことでした。全体として明るいタッチで描かれています。ただ、なんとも残念なことに、この作品はクールベの批評を受けたことから、サロンへの出展が見送られ、倉庫に長い間放置されたままとなります。その結果、原図は激しく損傷したそうです。この写真のものは、エルミタージュ美術館に飾られている、縮小模写です。



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