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ワイン 百一話


映画に見るワイン 4 (Part 4)

2011/04/03 PART 01 | 02| 03| 04| 05| 06| 07| 08

トムは仕事の話をしようとしますが、メレディスはミニ・スカートと妖艶な表情でトムを誘います。俗にいう、逆セクハラです。家庭を守りたいと厳しく拒絶したトムは、メレディスの誘惑を振り切ってオフィスを飛び出します。
 しかし、次の日の朝に出社したトムを待っていたものは、メレディスからの訴えでした。それもセクハラ疑惑です。穏便に済ませたい、転勤しろ、という妥協案が示されます。理不尽な訴えに対して、トムは徹底抗戦することに決めました。
 優秀な女性弁護士に助けを求めて、裁判所に調停を申し込みます。
 裁判所の調停室で審議が始まり、優秀な女性弁護士がメレディスと対峙します。この段階で、パルメイヤーが生きてくるのです。
弁護士「ミズ・ジョンソン(メレディス)、一つはっきりさせておきましょう」「彼がワインを提案したのですか」
メレディス「はい」
弁護士「でもあなたが」
メレディス「秘書に買わせました」
弁護士「午後に?」
メレディス「トムの好きなシャルドネを頼みました」
弁護士「ワイン通の彼がナパに旅した時、気に入った一本ですね」「銘柄は…」
メレディス「知りません」
弁護士「91年のパルメイヤー」
メレディス「そうです」
弁護士「ワインの購入先は」
メレディス「その辺の酒屋かと」
弁護士「近所でこんな極上品を売ってると?」
メレディス「秘書は情報通です」
弁護士「情報通ね…」一呼吸おいて「シアトル周辺では手に入りません」
「購入先はしりません」平然として答えるメレディス
弁護士「あなたが三週間前に買えと命じたのですよ。夜の打ち合わせの為に91年のパルメイヤーを」
メレディス「そんなことはありません」
弁護士「でも店にはないのであなたは、横暴な態度で秘書を一喝しました。見つけないと首をすげ替えるわよ」
「秘書の証言ですか」と念を押す裁判長
弁護士「そうです」
裁判長「ミズ・ジョンソン」とメレディスを見ながら
メレディス「秘書のミス…・はひどいアル中で、都合のいいように話を作るんです。秘書にワインを頼んだのは昼食後です。きっと自宅に一本」と苦しい言い訳
「ワイン・セラーに?」と突っ込む弁護士
「他に質問は?」とあきれた表情の裁判官。
メレディスの弁護士が「ありません」と、あきらめた顔で答えます。これは敗訴だと腹を決めた表情です。
 このあと、当日の様子が偶然にも録音されていて、トムの容疑が晴れるという展開になります。映画はここでまだ前半の三分の一であり、メレディスがたくらんだ、もっと大きな陰謀が明らかになってゆくストーリーとなります。



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