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ワイン 百一話


騎士の条件(Part 2)

2009/10/24 PART 01 | 02| 03| 04| 05

ワインの騎士になるための「もう一つの方法」は、知名度をフルに活用することです。

その典型は、映画俳優や歌手です。ワインに関する業績よりも,これからの影響力が加味されるのですが、それは当然といえます。女優の川島なおみさんは、あちこちでワインの騎士の称号を授与されています。そのことで彼女がマスコミに与える影響力は、私など十人束になっても適いません。 
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中世に建てられた修道院シャトー・クロ・ヴージョ。クロとは「囲い」という意味です。手前に囲いの石垣が見えます。


ちなみに、あの方は、ワインスクールの通学中にエスカレーターから転落して怪我をしたことがあります。「それでも、大切なワインを守り抜きました」と話したことがスポーツ新聞の一面に載りました。ときどき、「あのとき川島なおみさんが通っていたワイン学校の校長先生が私でした」といって、ウケております。
国内審査の後には、フランスでの審査が、これまた高いハードルとして待ち構えています。数年前までは、「あと二年間ウェイティング・リストが詰まっていまして」、などといわれるのが現実でしたが、今は国内審査が通れば、フランスではその審査結果を重んじてくれます。それだけに国内審査の順番待ちが大変です。
私は、ワイン学校での教育に情熱を注いだことと、ワインに関する著書の多いこととが評価されました。頑張った甲斐があり、<あなたをワインの騎士の叙位式に招待します>という通知を騎士団から受け取ることができました。思わず、バンザイと叫びました。それほど嬉しかったですね。



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