ワイン 百一話
ブルゴーニュ・ワインの騎士(Part 1)
2009/10/24 PART 01 | 02| 03| 04| 05
世界中のワイン愛好家は,いつの日にかシャトー・クロ・ド・ヴージョにで行われる本部を置く「ブルゴーニュ・ワイン騎士団」の中に迎え入れられたいと願うものです。もちろん、私とて例外であるはずはありません。
とはいえ、これがなかなか簡単に右から左にとは入れてくれません。10数年以上前ですと、ブルゴーニュのワイン・メーカーに知り合いがいれば、比較的容易に仲間入りすることが可能でしたが、今はファイアー・ウォールがとても高いのです。ですが、手に入りにくければ尚更欲しいものです。 |
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美しいシャトーとクロ・ド・ヴージョのブドウ畑 |
正式にはシュヴァリエ・ド・タートヴァンと呼ばれるブルゴーニュ・ワインの騎士の称号は、我こそは騎士の称号を戴くのに相応しい,と名乗りを上げることから始まります。
名乗りを上げるについては、すでにワインの騎士の称号を有している二人の推薦者が必要なのですが、すでに推薦されている人も多いので、国内審査では熾烈な戦いとなります。
騎士として認められるに必要十分な資格があることを証明するには、二つの方法があります。
ひとつ目はオーソドックスな方法で、これまで私はワインに関する仕事の中で、これだけの事をしました、という事実を明らかにするのです。たとえば,私は二十年以上レストランでソムリエをしていますとか、ワイン造り一筋に三十年やってきました、と主張するのです。
とはいえ、国内だけでも業績のある人は大勢いるので、国内審査自体が順番待ちになってしまいます。